今日放映された番組に、とても興味深いものがあった。「ネジ」に関する番組だった。
一台のクルマにはいったいどれだけのネジが使われているのだろう。想像したこともなかったし、もちろん数えたこともない。しかし、自動車整備をする上で、ネジに関わらない日はきっとない。部品を取り外して、修理あるいは交換をし、元の位置に締め付ける。その復元の精度が仕事の出来映となる。
たとえば、ある部品を取り外したところ、数種類のボルトと、それにともなうワッシャーがあった。当然のことながら、それらは確実に元の位置に戻す必要がある。元々の場所に同じワッシャーを置き、同じボルトで締め付ける。何事もなかったように復元する。それが大切。ワッシャーの大きさが違えば、いかにも違うネジを使ったような違和感が残る。元々付いていた痕跡に合わせるように、自然に元通りにする。
私はこれが「整備の基礎」だと考えている。その先にトラブルシュート(故障診断)がある。いくら、構造作動に関する知識があって原因をつきとめられたとしても、脱着・分解・組付が正確に行えなければすべて台無しである。
今日の番組では、私自身充分に理解していなかった「ネジ」の特性に驚かされた。
この巨大のネジをサンプルに番組は進められた。とても滑りがよく、重みでシュルシュルと回り続けるほど精度が高いネジだ。ボルトの頭を持って、締め付け側にヒョイと回してやると、シューと回って根元までしまり、慣性でカチッと止まる。そして両手で緩めようとしても全く緩まない。それは、番組スタッフがある仕掛けをしていたのだ。その仕掛けとは、ボルトのネジ山部分に(CRCのような)潤滑油をスプレーしただけ。たったそれだけで?と思うのだが、大の大人が二人がかりで緩めようとしてもビクとも動かないのだ。
逆に、座面の部分にスプレーしたものは手で締め付けたあとも簡単に緩む。ネジがしっかり締まる要素は、座面の「摩擦」によるものが大きいのだ。そのために、ワッシャーによって、均等に力を掛けることで強い摩擦力を維持し、ネジの緩みを防いでいる。肝心なのは座面であること。そして、その作用を働かせるためにワッシャーが用いられているのだ。
自動車の構成部品の締め付けには、強度上、計算されたボルトとそれに見合ったワッシャーが用いられている。それらを、正確に復元することの大切さをあらためて感じた。
今夜の音楽は、私のCDコレクションの中でもとてもマイナーなユニットの紹介を。「ICE BOX」、これはアイスクリームの商品名。そのCMソングのために結成されたユニットがそのままユニット名になったというもの。メンバーは中西圭三さん、池田聡さんを含む4人。メーンボーカルは吉岡忍さんという女性が担当している。その素朴な声にはとても癒される。
私のCDラックに、何故か「ICE BOX」のCDがある。もちろん、聴きたい曲があって買ったのだ。まだ勤めている頃だったと思う。会社帰りに寄ったCDと本の複合店舗の店内で流れていた曲のその声がとても魅力的だった。始めは有線放送かと思ったが、次の曲も同じ女性の声だった。そして、その曲に惹かれた。
これはきっとCDだと思い、CDショップのカウンターで訊ねてみた。教えてくれたのは発売されたばかりのアルバムだった。そして衝動買いをした。
「The Very Best Of ICE BOX」というアルバム。今夜は、その最後の静かな曲、素敵なバラードを。
ICE BOXで、「落日」。
一台のクルマにはいったいどれだけのネジが使われているのだろう。想像したこともなかったし、もちろん数えたこともない。しかし、自動車整備をする上で、ネジに関わらない日はきっとない。部品を取り外して、修理あるいは交換をし、元の位置に締め付ける。その復元の精度が仕事の出来映となる。
たとえば、ある部品を取り外したところ、数種類のボルトと、それにともなうワッシャーがあった。当然のことながら、それらは確実に元の位置に戻す必要がある。元々の場所に同じワッシャーを置き、同じボルトで締め付ける。何事もなかったように復元する。それが大切。ワッシャーの大きさが違えば、いかにも違うネジを使ったような違和感が残る。元々付いていた痕跡に合わせるように、自然に元通りにする。
私はこれが「整備の基礎」だと考えている。その先にトラブルシュート(故障診断)がある。いくら、構造作動に関する知識があって原因をつきとめられたとしても、脱着・分解・組付が正確に行えなければすべて台無しである。
今日の番組では、私自身充分に理解していなかった「ネジ」の特性に驚かされた。
この巨大のネジをサンプルに番組は進められた。とても滑りがよく、重みでシュルシュルと回り続けるほど精度が高いネジだ。ボルトの頭を持って、締め付け側にヒョイと回してやると、シューと回って根元までしまり、慣性でカチッと止まる。そして両手で緩めようとしても全く緩まない。それは、番組スタッフがある仕掛けをしていたのだ。その仕掛けとは、ボルトのネジ山部分に(CRCのような)潤滑油をスプレーしただけ。たったそれだけで?と思うのだが、大の大人が二人がかりで緩めようとしてもビクとも動かないのだ。
逆に、座面の部分にスプレーしたものは手で締め付けたあとも簡単に緩む。ネジがしっかり締まる要素は、座面の「摩擦」によるものが大きいのだ。そのために、ワッシャーによって、均等に力を掛けることで強い摩擦力を維持し、ネジの緩みを防いでいる。肝心なのは座面であること。そして、その作用を働かせるためにワッシャーが用いられているのだ。
自動車の構成部品の締め付けには、強度上、計算されたボルトとそれに見合ったワッシャーが用いられている。それらを、正確に復元することの大切さをあらためて感じた。
今夜の音楽は、私のCDコレクションの中でもとてもマイナーなユニットの紹介を。「ICE BOX」、これはアイスクリームの商品名。そのCMソングのために結成されたユニットがそのままユニット名になったというもの。メンバーは中西圭三さん、池田聡さんを含む4人。メーンボーカルは吉岡忍さんという女性が担当している。その素朴な声にはとても癒される。
私のCDラックに、何故か「ICE BOX」のCDがある。もちろん、聴きたい曲があって買ったのだ。まだ勤めている頃だったと思う。会社帰りに寄ったCDと本の複合店舗の店内で流れていた曲のその声がとても魅力的だった。始めは有線放送かと思ったが、次の曲も同じ女性の声だった。そして、その曲に惹かれた。
これはきっとCDだと思い、CDショップのカウンターで訊ねてみた。教えてくれたのは発売されたばかりのアルバムだった。そして衝動買いをした。
「The Very Best Of ICE BOX」というアルバム。今夜は、その最後の静かな曲、素敵なバラードを。
ICE BOXで、「落日」。