Living in Comfort

自然豊かな信州でのセカンドライフの様子を綴ります。

2010年03月

20100331_main今日放映された番組に、とても興味深いものがあった。「ネジ」に関する番組だった。
一台のクルマにはいったいどれだけのネジが使われているのだろう。想像したこともなかったし、もちろん数えたこともない。しかし、自動車整備をする上で、ネジに関わらない日はきっとない。部品を取り外して、修理あるいは交換をし、元の位置に締め付ける。その復元の精度が仕事の出来映となる。
たとえば、ある部品を取り外したところ、数種類のボルトと、それにともなうワッシャーがあった。当然のことながら、それらは確実に元の位置に戻す必要がある。元々の場所に同じワッシャーを置き、同じボルトで締め付ける。何事もなかったように復元する。それが大切。ワッシャーの大きさが違えば、いかにも違うネジを使ったような違和感が残る。元々付いていた痕跡に合わせるように、自然に元通りにする。
私はこれが「整備の基礎」だと考えている。その先にトラブルシュート(故障診断)がある。いくら、構造作動に関する知識があって原因をつきとめられたとしても、脱着・分解・組付が正確に行えなければすべて台無しである。

BlogPaint今日の番組では、私自身充分に理解していなかった「ネジ」の特性に驚かされた。
この巨大のネジをサンプルに番組は進められた。とても滑りがよく、重みでシュルシュルと回り続けるほど精度が高いネジだ。ボルトの頭を持って、締め付け側にヒョイと回してやると、シューと回って根元までしまり、慣性でカチッと止まる。そして両手で緩めようとしても全く緩まない。それは、番組スタッフがある仕掛けをしていたのだ。その仕掛けとは、ボルトのネジ山部分に(CRCのような)潤滑油をスプレーしただけ。たったそれだけで?と思うのだが、大の大人が二人がかりで緩めようとしてもビクとも動かないのだ。
逆に、座面の部分にスプレーしたものは手で締め付けたあとも簡単に緩む。ネジがしっかり締まる要素は、座面の「摩擦」によるものが大きいのだ。そのために、ワッシャーによって、均等に力を掛けることで強い摩擦力を維持し、ネジの緩みを防いでいる。肝心なのは座面であること。そして、その作用を働かせるためにワッシャーが用いられているのだ。

自動車の構成部品の締め付けには、強度上、計算されたボルトとそれに見合ったワッシャーが用いられている。それらを、正確に復元することの大切さをあらためて感じた。


今夜の音楽は、私のCDコレクションの中でもとてもマイナーなユニットの紹介を。「ICE BOX」、これはアイスクリームの商品名。そのCMソングのために結成されたユニットがそのままユニット名になったというもの。メンバーは中西圭三さん、池田聡さんを含む4人。メーンボーカルは吉岡忍さんという女性が担当している。その素朴な声にはとても癒される。
私のCDラックに、何故か「ICE BOX」のCDがある。もちろん、聴きたい曲があって買ったのだ。まだ勤めている頃だったと思う。会社帰りに寄ったCDと本の複合店舗の店内で流れていた曲のその声がとても魅力的だった。始めは有線放送かと思ったが、次の曲も同じ女性の声だった。そして、その曲に惹かれた。
これはきっとCDだと思い、CDショップのカウンターで訊ねてみた。教えてくれたのは発売されたばかりのアルバムだった。そして衝動買いをした。
「The Very Best Of ICE BOX」というアルバム。今夜は、その最後の静かな曲、素敵なバラードを。
ICE BOXで、「落日」。

BlogPaintここは、自宅近く、愛知県日進市内を東西に走る幹線道路、国道153号線。通称、飯田街道。ここ数ヶ月、周辺の何箇所かの交差点を同時に工事していた。最近、その工事が終わったようで、工事内容の全貌が明らかになった。とても大きな分離帯に囲まれた右折専用レーンを造っていたのだ。
153号線を走りながら、なぜこんなにも大きな右折レーンが必要なのかと考えた。やがて、自分に右折の機会がおとずれたとき、その意味が分かった。
私は右折レーンの先頭で赤信号が青に変わるのを待った。信号が青に変わり、少し前に出た。自分の右側を直線の対向車が走り抜けてゆく。ふと気づいた。普段なら鉢合わせになっているはずの対向の右折車両がいないのだ。見れば、自分よりもかなり左側にいる。
この巨大な右折レーンは右折同士の対向車をオフセットする構造なのだ。これにより、直進してくる対向車の動きがとてもよくわかる。クルマが途切れたことが確実に確認でき、安全に右折に進むことができる。

ここは、片側2車線でとても走りやすい道路。制限速度は60km/hだが、自然とそれ以上の高速で流れているのが現状。もし、対向車と直進車が互いの確認が遅れた場合には大事故につながる。過去にはおそらく、そんな事故も起きていたに違いない。
この、オフセット右折レーンはそんな事故をかなり高い確率で防げるはず。とても安全な交差点の構造だ。



今日も昨日に引き続き、長渕剛さんについて。
私の独断で長渕剛さんの音楽史をアルバムリリース順に三等分するとこのようになる。

初期・・・「風は南から」〜「乾杯」
中期・・・「Byebye」〜「LICENSE」
後期・・・「昭和」〜 現在

初めてライブに行ったのは初期の頃、名古屋市民会館大ホールだった。開演の時間になり、照明が落ちると、生ギターの音が聴こえてきた。「風は南から」のイントロだ。そして静かに緞帳が上がり始めた。その音色は既に弾き語りの始まりだったのだ。そして驚くことに、大ホールの広いステージの真ん中には長渕剛さんただ独り。当然のようにサポートメンバー付きの構成を想像していただけに、これには流石に驚いた。私が知らなかっただけで、これが長渕剛さんのライブのスタイルだったのだ。ギター一本だけで、数千人のファンを数時間も魅了し続けるそのパワーに感動した。
中期に入り、「Byebye」からはエレキギターを持つようになった。ただし、彼のアルバム収録は「スタジオライブ」形式だったそうだ。楽器別に録音を重ねていく通常のアルバム作りではなく、ライブのように、全員がイッセーノセ!で演奏して録音するというダイレクトな方法。そんな様子はアルバムを聴くだけで伝わってきた。そして、私は、そんな長渕剛さんの真っ向勝負の姿勢から生まれる音楽が好きだった。ただ、アコースティック色が徐々に薄れるにつれ、次第に私も聴かなくなった。曲調も彼の持つ雰囲気も明らかに変わっていった。
中期の終盤の時期にあたるその頃、(先週の水曜日に記事にした)コンサート会場設営のアルバイトで彼のライブを観た。おそらく、「STAY DREAM」というアルバムをリリースしたときのツアーだったと思う。愛知県体育館で行われたライブのステージを作るとき、その図面を見て驚いた。土俵のように、中心に円状のステージが置かれているのだ。正面も背後もない、全くのド真ん中にそれほど大きくないステージが作られたのだ。サポートバンドもなし、曲によっては、ただひとりだけピアノのサポートがついた。
やはり、彼はこのシンプルなスタイルがよく似合うと思った。
これが、私が観た最後の長渕剛さん。以後、「とんぼ」のリリースあたりから後期に突入し、その頃から私はすっかり聴かなくなった。逆に新たなファンをしっかり掴み始めた頃でもある。

このまま今日の曲へ。初期の頃に「待ち合わせの交差点」という曲があった。初々しい恋人同士が交差点で待ち合わせるというポップな曲。その交差点と関連があるかどうかは分からないが、中期には二人が分かれる意味で歌われた「交差点」という曲がある。人生には、交差点や分かれ道が幾度も訪れるもの。そんなシーンはアーティストによって素敵な唄になって我々の心を打つ。
今夜は、長渕剛さんで「交差点」。

パイナップル入りのピザ、あるいは酢豚にパイナップル、これはよく必須だという人とあり得ないという人の両極端に別れる。私は必須派。あの甘酸っぱさがたまらない。あり得ない派は、火の通った果物が許せないと言う。そんなときに反撃する文句としては、それならアップルパイはどうか?と。どうだろう、半数以上は「アップルパイは大丈夫」と言うのではないだろうか。まあ、言い争っても仕方のないことなのだが・・。

CA392507そんなわけで、私はパイナップル入りのピザもアップルパイも大好物である。今日、ご来店していただいたお客さまからこんな立派なアップルパイを頂いた。北海道函館市の「五島軒」という老舗ケーキ店のもの。私はお客さまと直接お話できなかったが、名古屋市内のデパートで北海道物産展が催されており、受け取ったスタッフによれば、そこで買ってきてくださったのではないかと。
それにしても、立派なパイだ。私が始めてアップルパイを食べたのは、きっとロッテリアだった。それでさえ感動だった。子供のころからすれば夢のような、大きくて真ん丸いアップルパイだ。

ごちそうさまでした。

日本全国に、「萩」と名の付く地名はどれだけあるだろう。私は高校2年の初夏に修学旅行で広島と山口に行った。広島は、原爆資料館のある平和公園と宮島、山口は秋吉台と萩市内観光だった。そして四半世紀以上経った今、最も印象に残っているのは、萩の海だ。萩城跡を基点に城下町を散策したので、おそらくその周辺の海岸だったと思う。今、改めて地図で確認してみると、きっとそこは菊ケ浜だろう。その海が青ではなく若葉色のような緑に光って見えた。大人になった今、もう一度あの海を見に行きたいと思うほど美しかった記憶がある。

CA392481話は逸れたが、愛知県の三河地方にも「萩」という地名がある。今日は、その土地に住まれているお客さまから地元で有名な和菓子屋さんのいちご大福をいただいた。
このいちご大福の特徴は、餅が薄いこと。箱を開けると、大福は、ほぼいちごの形をしている。お餅=丸い、という先入観があるので、歪にも見えるこの形はむしろとても素朴で温か味を感じた。そして、その薄い餅が、しっかりと甘みを表現している。
大福って、どうしてこんなに幸せな気分にしてくれるのだろう。

ごちそうさまでした。

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