Living in Comfort

自然豊かな信州でのセカンドライフの様子を綴ります。

2011年10月

DSC_0392デスクの引き出しに鉛筆がある。しかし、社内には鉛筆削りは存在しない。鉛筆の芯は減っている。私はカッターナイフで鉛筆を削った。

私が大学の工学部建築学科に入学したのは28年前の1983年。まだCADと呼ばれるものはなかった。だいたい、パソコンが普及していなかったからそんなものあるがずがない。建築図面は鉛筆で書いた。学校にはドラフターがあったが、自宅では製図板にT定規と三角定規を当てて書くことがまだまだ常識の時代だった。
当時は製図用として0.3mmのシャープが存在した。しかし、それすら使っていない学生のほうが多かった。結局、いくら極細といっても0.3mmの「太さ」がネックになることも多く、それなら鉛筆の先を適切な鋭さに削ったほうが書きやすかったのだ。

しかし、建築を学んだからナイフで鉛筆が削れるようになったわけではなく、私が育った頃は、まだかろうじてそういう時代だった。幼少の頃毎日のように遊んでもらった隣に住むの大工さんが、耳に掛けた鉛筆が丸くなると大工道具の鑿(のみ)で器用に削っていた。父親は時々画用紙に鉛筆でゼロ戦の絵を書いてくれたが、もちろん鉛筆をナイフで削っていた。画家を目指していた上の姉も色鉛筆やコンテもそうしていた。世の中に鉛筆削りは普及し始めており、自宅にも電動の鉛筆削りはあったが、刃物さえあれば鉛筆は削れるものだということをきっと私は小さいころから学習していたのだろう。

今の時代、ナイフで鉛筆を削れることはほとんど意味を成さない。しかし、気持ちがいい!伸びた爪を切ったときのような、あるいは洋服からひょろりと解れかけた糸を切り取ったときのような、そんなスッキリ感がある。近くに鉛筆削りがあったとしても、きっと私はナイフで鉛筆を削るだろう。

東京へ移動するために、夕方クルマで名古屋を出発した。今週末までは東名高速道路の集中工事期間。なので、今日は中央道ルート。
中津川インターチェンジを過ぎ、恵那山トンネル手前の反対車線でトラックが横転するという大事故に遭遇した。横転したトラックは、ほぼ二車線を塞いでしまっており、その処理のためにその区間が通行止めになっていた。関東から西日本へ、集中工事の東名高速道路を迂回してきた多くのクルマが完全にストップしてしまっている。
恵那山は中央アルプス山脈のほぼ南の端にあたる。つまり、トンネルは山脈を東西に抜けるので、通行止め区間の手間の飯田インターチェンジで下ろされても、下道で中津川へ回り込むのは山越えとなって非常に困難。大型トラックでは尚のこと。なので、トラックは飯田で降りずに路肩に止まっていつになるかわからない解除をひたすら待っている様子。路肩だけならともかく、追い越し車線のトラックも完全に停車、いや駐車しており、かろうじて真ん中の車線だけが飯田インターチェンジの料金所への抜け道になっている雰囲気。それでもほとんど動いているようには見えず、その渋滞の列はほとんど止まったまま数十キロも続いていた。
よく見ると、トラックの中には人影が見えないものも。座席の後ろのスペースに灯りが点いており、完全に休息モードに入っているドライバーもいるようだ。これは抜けるのに何時間掛かるだろう?トイレや食事など、どうするのだろう・・・。自分がその渋滞の中にいることを想像したくないほどの光景だった。

まずは自分が事故の原因にならないことに気をつけよう。そして事故に巻き込まれない注意力も重要。更に、渋滞に突入するか避けるかなどの危機回避能力も必要。集中、集中!


久しぶりに曲にしよう。
中央道を走りながらFMラジオを聴いていた。今日はそこで紹介されたアメリカンロックを。少し前に友人から何枚かのCDを借りた。その中の一枚は、名前だけは知っていたというレベルのバンドだった。「リンキン・パーク」。
今日、ラジオでは映画トランスフォーマーの主題歌として紹介されていた。ピアノで始まる単音のフレーズが、そのまま迫力のあるギターリフと重なって展開していくシンプルさがかっこいい。仲間とバンド遊びをしていた頃にこの曲があったならきっと私は課題曲に推していただろう。
今夜は、LINKIN PARKで「What I've Done 」。

レイブリックこのブルゾンは何年前のものだろう。これまで時々スタッフで揃いのユニフォームを用意してきた。夏はポロシャツの胸にロゴのワッペンや刺繍をし、冬は上着を作った。
きっとこれは私の体質が特にそう感じるのだろうが、名古屋の四季の特徴は春と秋が短い。春は特に短い。冬物の服を着ていたと思ったら、ゴールデンウィークごろからいっきに暑くなりいきなり半袖を着るようになる。秋は、春ほどではないが、それでも適度に薄着ができる時期がとても短い。それでも、今は、そのちょうど気候が良いときで空気はとても爽やかだ。こんな時こそボタンダウンシャツ一枚が気持ちよいのだろうが、個人的には私は半袖のポロシャツが好きである。今日の場合、日中は半袖でも良かった。それでも、会った人からは「まだ半袖ですか!」とも言われたが・・・。とにかく、夕方まで半袖で過ごした。
日が落ちるとさすがに寒くなった。そこで登場するのが軽めのブルゾン。半袖の腕にブルゾンのシャカシャカ感が気持ちよい!半袖で出かけた今日は、きっとこんな気候だろうと思い、今年初めてブルゾンを持って出社したというわけ。
それにしても、このブルゾンも少しくたびれてきたな。キルティングの糸がほつれかけているところもあるし。そろそろ新調するタイミングかも!こういうことはスタッフに任せている。私が決めるときっとワンパターンになってしまうからだ。任されたスタッフがサイズを募ってユニフォームを購入してくる。「ん・・・、今回はこれか。自分ではきっと選ばない・・・」、正直そんな時もあった。しかし、そこで部下の判断を否定してしまっては本末転倒。ただ、自分では選ばないからといって、決して似合わないわけではない。しかも、お客さまから見た我々の印象が大切なわけで、私の洋服の趣味など取るに足らないことである。それよりも、こんな些細なことでも、スタッフの自主性を尊重することのほうが大切だと思うわけである。
さて、今年の冬はどんなユニフォームが登場するだろう。

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